あれ?どこか様子がおかしい
カシュ、カシュ、カシュ・・・
いつもよりパワーが上がらないし
「タイヤに銀紙がくっついてそれを踏んでいる音」がする?
どうした?
と、思った数メートル後にはバイクが走らなくなりました。
エンジンはブルルンと回っているのに、タイヤが回らない。
・・・これはドライブベルトが切れてますね
こんな感じで
ドライブベルトはいきなり切れます!!
ドライブベルトって、切れるときは切れてしまうのでしょうがない所はあるのですが
そうならない為にも、定期的に交換はしておきたい所です。
メーカーは2万㎞での交換を推奨しているので、
ワタシは他のパーツと共に2万㎞で定期交換しています。
それでは早速交換していきましょう!
ドライブベルト周りのパーツを外します
まずは
「クランクケースカバー」を外します。
8mmのボルト×6箇所
↓二重丸の所は長いボルトになっています。
開けたらこんな感じ
一緒に外れるので、付けたままでOKです!
次に
「ドライブフェイス」(左)と「クラッチアウター」(右)
を外します。
外すのは↑赤丸で囲ったナット
クラッチアウター(右)は14㎜のナットです。
メガネレンチで外れます。
この時、そのまま回そうとすると
クラッチアウターまで回ってしまうので上手く外せません!
ここで登場するのが「ユニバーサルホルダー」
クラッチアウターを固定して空回りしないようにします。
もはや必須ですね!
画像では見えませんが、反対側を地面につけるとやりやすいです。
同じようにドライブフェイス(左)も外します。
こちらは17㎜のナットなので間違えないようにしましょう!
もちろんクルクル回ってしまうのでユニバーサルホルダーを使うのですが、
これにはクラッチ部分と違って指すところが、ありません・・・
なので、外側のギザギザの部分に刺して回らないようにします。
こちらにはワッシャーがあるのでなくさないようにしましょう!
ナットが硬い時は
ラチェットレンチではなくメガネレンチを使いましょう!
ラチェットレンチで無理に回すと、ラチェットのギアが壊れてしまいます。
ドライブフェズ、クラッチアウターとその中に入っていたクラッチにドライブベルト
なんとかここまで外れました!
外した後はこんな感じ
このタイミングで「ウエイトローラー」も交換しておきましょう。
また、今回はやり忘れましたが
「パーツクリーナー」で中の汚れを落としておいた方が良いです。
外した時じゃないと掃除できませんから
使用済(左の黒)と新品(右のグレー)を比べてみました
溝とかは、あまり変わらないように思えます。
使用済みにキズとかも見受けられない気がします。
劣化具合って、目で見てわかるものではないのかもしれませんね。
とりあえず、いつ切れるか分からないので交換します。
ドライブベルトの取り付け
それでは、新品のドライブベルトを組み込んでいきましょう!
クラッチにベルトを乗せていきます。
クラッチの溝(↓赤い矢印の所)の中にベルトをハメるのですが
そこまでスプリングの力が強いわけではないので、手でグイとすれば開きます。
ベルトには向きがあります!
ベルトの回転方向を考えながら、矢印の向きに合わせてセットしましょう。
そのまま車体へはめ込み、
プーリー側のシャフトにベルトを引っかければOK!
引っかかった状態で確認すると、
先ほどグイっと開いた溝の奥深くまで押し込まなくても良さそうですね。
要は、プーリー側まで届けばいいのですから
サイズさえ間違えてなければピッタリハマるハズです。
バラしたパーツの組み立て
ベルトが入ったら、バラした順番の逆で組んでいきます。
まずはドライブフェイス
ギアワッシャー・ワッシャー・ナット(17㎜)の順に通して仮止め
クラッチにクラッチアウターを被せて、その上からナット(14㎜)を締めます。
クラッチアウターを被せ忘れそうになりますが、それだとユニバーサルホルダーが刺さらないので、
「付け忘れる」という事にはならなそうです
クラッチナットを本締めしてからドライブフェイスナットの本締め
最後に、クランクケースカバーを付けます。
ゴムパッキンがビロビロして付けにくかったり、
長いボルトの位置を間違えたりしますが・・・
しっかり締めたら
完成です!!
交換した後の状態
唸っていたエンジンも心なしか気持ちよく回っている気がします。
どことなく、シュンシュン言っている感じもありましたが
2~3000キロ走ると、馴染んできたのか、言わなくなった様に思えます。
なんてことのない音の変化に気にしすぎな面もあるかもですが、
そこまで走って問題なく走れているので大丈夫でしょう!