原付スクーター「トゥデイ AF61」 ~ドライブベルト交換~

HONDA today AF61
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ベルト断裂は 突然に・・・

 

 

 

 

あれ?どこか様子がおかしい

 

カシュ、カシュ、カシュ・・・

 

いつもよりパワーが上がらないし

「タイヤに銀紙がくっついてそれを踏んでいる音」がする?

どうした?

と、思った数メートル後にはバイクが走らなくなりました!

 

エンジンはブルルンと回っているのに、タイヤが回らない。

ドライブベルトが切れてますね

 

 

 

こんな感じで

ドライブベルトはいきなり切れます!!

 

ドライブベルトが切れる前兆というのは見極められませんが、

急に切れるという事がないように、定期的に交換はしておきたい所です。

 

 

 

ドライブベルト交換時期

 

ドライブベルトとは、エンジンからの動力をタイヤに伝える重要なパーツです。

なので、エンジンやタイヤ同様に高速で回転しています。

さらに、ゴム製なので劣化すれば千切れてしまいます。

これらの事から、ドライブベルトは消耗品と考えたほうがいいでしょう。

 

メーカーとしては2万㎞での交換を推奨しています。

人によっては、安全のため1.5万kmで交換している人もいますが、

ワタシは、2万㎞毎メンテナンスのタイミングで他のパーツと共に交換しています。

 

 

ドライブベルト純正型番

 

 

 


やはりここは純正品を使っていきたい所です。

 

交換作業をするにあたって、色々と工具が必要になってくるのですが、

作業過程で、その都度確認していきたいと思います。

 

 

ドライブベルト周りのパーツを外す

 

それでは早速交換していきましょう!

 

 

まずは
「クランクケースカバー」を外します。
8mmのボルト×6箇所
↓二重丸の所は長いボルトになっています。

 

 

 

 

 

開けたらこんな感じ

 

Q:キックペダルはどうすればいいの?
一緒に外れるので、付けたままでOKです!

 

「ドライブフェイス」(左)「クラッチアウター」(右)

を外します。

 

外すのは赤丸↑で囲ったナット

クラッチアウター(右)は14㎜のナットです。
メガネレンチで外れます。

 

 

この時、そのまま回そうとすると

クラッチアウターまで回ってしまうので上手く外せません!

 

ここで登場するのが

「ユニバーサルホルダー」

クラッチアウターを固定して空回りしないようにします。
ドライブベルト交換には、もはや必須の工具とも言えます!

 

 

 


画像では見えませんが、反対側を地面につけるとやりやすいです。

同じようにドライブフェイス(左)も外します。
こちらは17㎜のナットなので間違えないようにしましょう!

 

もちろんクルクル回ってしまうのでユニバーサルホルダーを使うのですが、
これにはクラッチ部分と違って指すところが、ありません・・・
なので、外側のギザギザの部分に刺して回らないようにします。

こちらにはワッシャーがあるのでなくさないようにしましょう!

 

ユニバーサルホルダーにも色々あります。

ワタシはこの時点で安いユニバーサルホルダーを購入していますが、

出来れば、HONDA専用のユニバーサルホルダーのほうが良いです。

先端がギザギザになっているのでドライブフェズに刺さりやすいです。

 

ナットが硬いところは

ラチェットレンチではなくメガネレンチを使いましょう!
ラチェットレンチで無理に回すと、ラチェットのギアが壊れてしまいます。

 

ドライブフェズ、クラッチアウターとその中に入っていたクラッチにドライブベルト

なんとかここまで外れました!

 

 

外した後はこんな感じ

 

 

同時作業

 

このタイミングで「ウエイトローラー」も交換しておきましょう。

 

 

 

また、今回はやり忘れましたが

「パーツクリーナー」で中の汚れを落としておいた方が良いです。

外した時じゃないと掃除できません

 

 

 

 

新品との比較

 

左の黒:新品

右のグレー:使用済み

 

溝とかは、あまり変わらないように思えます。
使用済みにキズとかも見受けられない気がします。

劣化具合って、目で見てわかるものではないのかもしれません。
とりあえず、いつ切れるか分からないので交換します。

 

 

新品の組み込み

 

新品のドライブベルトを組み込んでいきましょう!

 

クラッチにベルトを乗せていきます。

 

クラッチの溝(↓赤い矢印の所)の中にベルトをハメるのですが
そこまでスプリングの力が強いわけではないので、手でグイとすれば開きます。

 

 

ベルトには向きがあります!

ベルトの回転方向を考えながら、矢印の向きに合わせてセットしましょう。

 

 

そのまま車体へはめ込み、
プーリー側のシャフトにベルトを引っかければOK!

 

 

引っかかった状態で確認すると、

先ほどグイっと開いた溝の奥深くまで押し込まなくても良さそうですね。
要は、プーリー側まで届けばいいのですから
サイズさえ間違えてなければピッタリハマるハズです。

 

 

 

 

バラしたパーツの組み込み

 

バラした順番の逆で組んでいきます。

 

まずはドライブフェイス
ギアワッシャー・ワッシャー・ナット(17㎜)の順に通して仮止め

 

クラッチにクラッチアウターを被せて、その上からナット(14㎜)を締めます。

クラッチアウターを忘れそうになりますが、

それだとユニバーサルホルダーが刺さらないので、「付け忘れる」という事にはならなそうです

 

 

クラッチナットを本締めしてからドライブフェイスナットの本締め

締める時は、インパクト(電動工具)を使わずに出来れば手締めにしましょう!インパクトだと締めすぎる恐れがあります。

 

 

最後に、クランクケースカバーを付けます。

 

その時、
ゴムパッキンがビロビロして付けにくかったりします・・・

劣化しているようなら交換してもいいかもしれません。

 


長いボルトの位置を間違えないようにして・・・

 

しっかり締めたら

完成です!!

 

試乗

 

唸っていたエンジンも心なしか気持ちよく回っている気がします。

 

どことなく、シュンシュン言っている気もしましたが、
2~3000キロ走ると、馴染んできたのか言わなくなったように思えます。

 

 

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