スーパーカブ110 JA07 ~チェーン調整~

SUPER CUB 110 JA07

 

なにやら、チェーンのあたりから「カタカタ」と音がするんですよね

減速した時に「カタカタカタ」って・・・

 

 

とりあえず、チェーン周りを調べてみることにしました。

 

 

 

 

チェーンのぞき穴

 

チェーンにはカバーが掛かっていて見えません。

 

・・・わざわざこれを外すのは面倒です

 

も、もしやこの黒丸・・・・
ゴム製なのでパカッと取れました

 

やはり調整窓!!
さすがスーパーカブ!

 

ドライバーでいじってみると
思った通り、チェーンが緩んでいました
かなり上下に動いてダルダルです

 

これは、チェーンの調整が必要なようです。

 

 

チェーン周りのパーツを外す

 

とりあえず

チェーン調整しやすいようにカバーを外します。

 

カバーを外さなくても、調整窓からチェーンの調整は出来る構造にはなっているのですが

全体の構造をみたり、不具合が無いかを確認するためにカバーを外しています。

 

 

 

六角ビス4本取ったら、あとは引っこ抜くだけ
カブなんで、簡単な作りで出来ています。

 

 

開けてみるとわかるのですが
「カタカタ」ってのはここ↓にチェーンが当たっている音だと思います。

 

チェーンが当たって黒くなっているのがわかります
加速の時は、チェーンが引っ張られるのでこのカバーに当たらないのですが
減速した時はチェーンが緩むので、その時、上下に動いてこのカバーに当たるのだと思われます。

 

 

チェーン調整

 

これがチェーン引き

これでチェーンのたるみを調整します。
概ね自転車と同じですね

 

 

1・ナットを回す(締める)
2・チェーン引きが縮んでタイヤのシャフトが後方へ移動し、
3・チェーンが伸びる
という仕組み

 

 

早速やってみましょう!

 

 

ナットを緩める

 

 

まずはタイヤシャフトのネジを緩めます(上記画像↑の赤丸がシャフトです)

これを緩めなければ、タイヤがガチガチに固まっているので動きません。

 

完全に取る訳ではなく、軽く緩めるだけでOKです!

 

 

タイヤの左側(ボルト部分)「14㎜の六角」
タイヤの右側(ナット部分)「19㎜の六角」

 

 

 

 

チェーン引きのナットをスパナで緩めます
調整ナットとロックナットのダブルナット仕様になっています

 

 

外側(ロック)10㎜
内側(調整)12㎜

 


タイヤの右側にもあるので、こちらも緩めておきましょう

 

 

調整ナットを締める(チェーン調整)

 

ここからチェーンの調整に入ります

 

内側の調整ナットを締めて、
チェーンのたるみを取っていきます

 

スーパーカブの取説によると、

チェーンのたるみは上下幅 15-20㎜」となっています

 

 

この時

「チェーンをピンと張った状態」にしないと意味がありません。

タイヤが地面についていたり、1速に入っていたりすると、
上下でチェーンの張りにバラツキが出たりします。

チェーンは、小さいパーツが連なっている性質上、多少なりとも伸び縮みの違う個所が出てきてしまいます。

なので、チェーンを回転させて、ピンと張った所で調整しましょう!

 

チェーンのたるみ上下幅は「チェーンの下側」で計ります。

(上記画像↑)

調整窓も下側に付いてますよね。

 

チェーンの調整と言っても、厳密にやろうとすれば結構大変です。

だからと言って

チェーンの張り過ぎ注意!!

 

張ればいいという訳ではありません。

張りすぎると、いたるところに負荷がかかり

 

「カムチェーン」周りがダメになります。

 

そうなると、シャフトがダメになり、エンジン全バラしないといけなくなります。
修理にかなりの手間とお金がかかってしまいます。

そうならない為にも、チェーンのたるみ幅はちゃんと調整しておきましょう。

 

 

右側のナットを締める

 

チェーンの調整が出来たら
右側のチェーン引きも、今やった左側と同じくらいナット締めます。

 

片側だけ締めたら、

タイヤシャフトが斜めになってしまって、

タイヤが真っ直ぐな状態ではなくなってしまうからです。

 

 

 

 

 

 

ってか、

どんだけ締めたかわからん!!!

 

 

 

と言いたい所ですが、大丈夫!
ちゃんとここ↓にメモリが付いています!(左右両方あります)


このメモリに合わせてチェーンを引く・・・という訳ではなく

これを目安に「左右同じ位置」にすればOKです!

 

メモリを合わせたら、ロックナットを締めていきます

 

この時、調整ナットが動かなうように
しっかり押さえながら締めていきましょう

 

 

 

 

 

緩めたネジを締める

 

タイヤのシャフトネジを締めていきましょう

緩める時と違い、

片方を回すともう片方も回ってしまうので、工具が2本必要です。

 

 

左側:11㎜六角
右側:19㎜六角

 

 

チェーン清掃

 

 

チェーンの蓋を締める前に

チェーンに付着している埃や汚れた油をふき取っておきましょう

 

 

 

ワタシは着なくなったTシャツをカットして、ウエスとして使っています。

 

 

さらに
チェーン潤滑油を吹いておくと安心です。

 

 

 

外したパーツの組み立て

 

最後にチェーンの蓋を締めたら

完成です!

 

 

チェーン調整時期

 

走り方にもよると思いますが
ワタシの場合、1000~1500㎞でカタカタ言うようになってきた気がします。

チェーンが新品のうちは、カタカタ言ってからチェーン調整していたのですが

最近では

チェーンが伸びきる前に「片伸び」が酷くなってきてしまいました。

チェーンがカタカタ言う前に、片伸びした部分がスプロケットに

・・カシュ、カシュ・・・

と不均等に当たる感じです。

 

 

~片伸びとは?~

 

「チェーンが部分的に伸びてしまう現象」

 

チェーンは均等に伸びるわけではなく、

サビやピンの摩耗などで劣化した箇所が出てくると、その部分からどんどんチェーンが伸びてきてしまいます。

 

そうなるとスプロケットに負荷がかかってしまったり、

最悪、走っている最中に外れてしまう恐れがあります

 

チェーンを見て歪んだ箇所があったり、

タイヤを回したときに(チェーンを回したときに)どこか引っかかりを感じたり、

走っている最中、一定のリズムでカシュカシュと音がしたりしたら、

片伸びの可能性があります。

 

 

 

それを防ぐには、

小まめな清掃潤滑油の吹き付け張りの調整

が重要になってきます。

 

ちゃんとメンテナンスしていても、多少なりは片伸びしてしまうのですが、

片伸びしたらもう直りません!

 

片伸びが酷い場合は、

他にダメージが行く前に、早めに交換しましょう。

 

 

よく考えてみると、

カタカタ言っている時点で「上下幅 15-20㎜」は優に超えてます!!

 

説明書にも
「チェーンの緩みが50㎜以上の場合は走行しないでください」
とあります。

 

これはカタカタ言う前に、1000㎞走ったあたりで調整したほうがいいような気がします。

バイク屋さんが言うには

「カタカタ言い出してから、調整したらいいよ」

 

もちろん目安は人それぞれですし、

1000㎞毎の調整でも、ちゃんと調整できていれば問題ありません。

 

そして

メモリがいっぱいになって、「もう引けなくなったらチェーン交換」

もしくは

「片伸びし始めたらチェーン交換」

といった流れで良いのではないでしょうか?

 

また、個人的感覚で言えば

「普通のチェーン」よりも「強化チェーン」の方が、長持ちする(調整回数が少ない)

気がしました。

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました