なにやら、
チェーンのあたりから「カタカタ」と音がするんですよね
減速した時に「カタカタカタ」って・・・
とりあえず、チェーン周りを調べてみることにしました。
チェーンのぞき穴
チェーンにはカバーが掛かっていて見えません。
・・・わざわざこれを外すのは面倒です
も、もしやこの黒丸・・・・
ゴム製なのでパカッと取れました
やはり調整窓!!
さすがスーパーカブ!
ドライバーでいじってみると
思った通り、チェーンが緩んでいました
かなり上下に動いてダルダルです
これは、チェーンの調整が必要なようです。
チェーン周りのパーツを外す
とりあえず
チェーン調整しやすいようにカバーを外します。
カバーを外さなくても、調整窓からチェーンの調整は出来る構造にはなっているのですが
全体の構造をみたり、不具合が無いかを確認するためにカバーを外しています。
六角ネジ4本取ったら、あとは引っこ抜くだけ
カブなんで、簡単な作りで出来ています。
開けてみるとわかるのですが
「カタカタ」ってのは、ここ↓にチェーンが当たっている音だと思います。
チェーンが当たって黒くなっているのがわかります
加速の時は、チェーンが引っ張られるのでこのカバーに当たらないのですが
減速した時はチェーンが緩むので、その時、上下に動いてこのカバーに当たるのだと思われます。
チェーン調整
これがチェーン引き
これでチェーンのたるみを調整します。
概ね自転車と同じですね
2・チェーン引きが縮んでタイヤのシャフトが後方へ移動し、
3・チェーンが伸びる
という仕組み
早速やってみましょう!
ナットを緩める
まずはタイヤシャフトのネジを緩めます(上記画像↑の赤丸がシャフトです)
これを緩めなければ、タイヤがガチガチに固まっているので動きません。
完全に取る訳ではなく、軽く緩めるだけでOKです!
タイヤの左側(ボルト部分)は「14㎜の六角」
タイヤの右側(ナット部分)は「19㎜の六角」
チェーン引きのナットをスパナで緩めます
調整ナットとロックナットのダブルナット仕様になっています
外側(ロック)10㎜
内側(調整)12㎜
タイヤの右側にもあるので、こちらも緩めておきましょう
調整ナットを締める(チェーン調整)
ここからチェーンの調整に入ります
内側の調整ナットを締めて、
チェーンのたるみを取っていきます
取説によると、チェーンのたるみは
「上下幅 15-20㎜」となっています
この時
「チェーンをピンと張った状態」にしないと意味がありません。
タイヤが地面についていたり、1速に入っていたりすると、
上下でチェーンの張りにバラツキが出たりします。
チェーンは、小さいパーツが連なっている性質上、多少なりとも伸び縮みの違う個所が出てきてしまいます。
なので、チェーンを回転させて、ピンと張った所で調整しましょう!
チェーンのたるみ上下幅は
「チェーンの下側」で計ります。
(上記画像↑)
調整窓も下側に付いてますよね。
チェーンの調整と言っても、厳密にやろうとすれば結構大変です。
だからと言って
チェーンの張り過ぎ注意!!
張ればいいという訳ではありません。
張りすぎると、いたるところに負荷がかかり
特に
「カムチェーン」(チェーン前側のスプロケット)周りがダメになります。
そうなると、シャフトがダメになり、エンジン全バラしないといけなくなります。
修理にかなりの手間とお金がかかってしまいます。
そうならない為にも、チェーンのたるみ幅はちゃんと調整しておきましょう。
右側のナットを締める
チェーンの調整が出来たら
右側のチェーン引きも、今やった左側と同じくらいナット締めます。
片側だけ締めたら、
タイヤシャフトが斜めになり、
タイヤが真っ直ぐな状態ではなくなってしまうからです。
ってか、
どんだけ締めたかわからん!!!
と言いたい所ですが、大丈夫!
ちゃんとここ↓にメモリが付いています!(左右両方あります)
このメモリに合わせてチェーンを引く・・・という訳ではなく
これを目安に「左右同じ位置」にすればOKです!
メモリを合わせたら、ロックナットを締めていきます
しっかり押さえながら締めていきましょう
緩めたネジを締める
タイヤのシャフトネジを締めていきましょう
緩める時と違い、
片方を回すともう片方も回ってしまうので、工具が2本必要です。
左側:11㎜六角
右側:19㎜六角
チェーン清掃
チェーンの蓋を締める前に
チェーンに付着している埃や汚れた油をふき取っておきましょう
ワタシは着なくなったTシャツをカットして、ウエスとして使っています。
さらに
チェーン潤滑油を吹いておくと安心です。
外したパーツの組み立て
最後にチェーンの蓋を締めたら
完成です!
チェーン調整時期
走り方にもよると思いますが
ワタシの場合、1000~1500㎞でカタカタ言うようになってきた気がします。
チェーンが新品のうちは、カタカタ言ってからチェーン調整していたのですが
最近では
チェーンが伸びきる前に「片伸び」が酷くなってきてしまいました。
チェーンがカタカタ言う前に、片伸びした部分がスプロケットに
・・カシュ、カシュ・・・
と不均等に当たる感じです。
~片伸びとは?~
「チェーンが部分的に伸びてしまう現象」
チェーンは均等に伸びるわけではなく、
サビやピンの摩耗などで劣化した箇所が出てくると、その部分からどんどんチェーンが伸びてきてしまいます。
そうなるとスプロケットに負荷がかかってしまったり、
最悪、走っている最中に外れてしまう恐れがあります
チェーンを見て歪んだ箇所があったり、
タイヤを回したときに(チェーンを回したときに)どこか引っかかりを感じたり、
走っている最中、一定のリズムでカシュカシュと音がしたりしたら、
片伸びの可能性があります。
それを防ぐには、
小まめな清掃、潤滑油の吹き付け、張りの調整
が重要になってきます。
ちゃんとメンテナンスしていても、多少なりは片伸びしてしまうのですが、
片伸びしたらもう直りません!
片伸びが酷い場合は、
他にダメージが行く前に、早めに交換しましょう。
よく考えてみると、
カタカタ言っている時点で「上下幅 15-20㎜」は優に超えてます!!
説明書にも
「チェーンの緩みが50㎜以上の場合は走行しないでください」
とあります。
これはカタカタ言う前に、1000㎞走ったあたりで調整したほうがいいような気がします。
バイク屋さんが言うには
「カタカタ言い出してから、調整したらいいよ」
もちろん目安は人それぞれですし、
1000㎞毎の調整でも、ちゃんと調整できていれば問題ありません。
そして
メモリがいっぱいになって、「もう引けなくなったらチェーン交換」
もしくは
「片伸びし始めたらチェーン交換」
といった流れで良いのではないでしょうか?
また、個人的感覚で言えば
「普通のチェーン」よりも「強化チェーン」の方が、長持ちする(調整回数が少ない)
気がしました。
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